【 Breaking Bad ブレイキング・バッド】
2008年 主人公は人生で挫折を味わった真面目で退屈な化学の教師で 休日はアルバイトをする、どこにでもいる米国公務員。 病魔に冒され死期を意識したことで、残されるだろう家族のために 麻薬を作り、売りさばくことから物語は始まる。 主演がコメディなどで人気のブライアン・クランストン。 社会倫理的に非常にきわどい内容だけに 放送当時は批判も多かったが 良質な俳優とドラマチックな展開、 さらにいろんな意味で人事ではない内容が視聴者の心を掴み 今や時代を代表する名作の1つとなった。 麻薬に関するシーンは非常にスリリング。 また、家族のシーンは主人公の煮え切らなさがひしひしと伝わり 同時に登場人物全員と共感できる。 どちらも非常に臨場感があるため、物語に引きこまれてしまう。 特に主演の迫真の演技は心を打つ以外の選択肢が見つからない。 アルバカーキの乾いた風とすっきり晴れた空が 登場人物の影を濃く映し出す一方で 重く暗い話もドライであり、犯罪の場面も難なく見れてしまう。 序盤が一番重苦しく、痛々しいと感じる。
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