【 elementary 】

2012年

Elementary エレメンタリー(import)

原作はシャーロック・ホームズ。
舞台をNYに、ワトソンをアジア系女性に変えたため
放送前から驚きと注目を集めた話題作。
事件に関心を持たせすぎず、挿入歌やセットも派手ではなく
映像もやや暗めで、シックでおしゃれな服装。
台詞が多く、感情的になり過ぎず、ユーモアを交えているなど
2010年代のドラマの流行そのものと言える。
さらに刑事ドラマでファッションが注目されるのは
マイアミバイス以来ではないだろうか。
主演2人も好演。
ジョニー・リー・ミラーはホームズ像からは遠いが
SickBoyよろしく弾けた感じが妙にはまっている。
ルーシー・リューは非常に難しい役どころで
評価が難しいが
作品の個性やNYらしさを表す点では大きく貢献している。
見掛け倒しの話題作にならずに済んでいるのは
主演2人の影響大。

【 Nashville 】

2012年

カントリーミュージックの聖地ナッシュビルを舞台に
カントリーミュージシャンが火花を散らす
カントリーミュージックドラマ。
ターゲットが明確であり
有名ミュージシャンもゲスト出演するため
簡単には終わらないだろう作品の1つ。
出演もコニー・ブリットンと
ヘイデン・パネッティーアなので
昼メロ調だとわかりつつもなかなか面白い。
日本では人気が出るのは少し難しいジャンル。

【 Ripperstreet 】

2012年

イギリス人大好きの切り裂きジャックもの。
主演のマシュー・マックファディンが
刑事もの好きが期待する強い刑事を好演。
脇を固める2人の人物設定も良い。
頼りになり、事件解決に糸目をつけない刑事
彼を支えるいぶし銀の刑事
実力はあるが自由奔放な監察医。
さらに伝説の事件。
設定も申し分ないし、俳優もそれぞれ好演。
安定感があり過ぎて、つまらなく感じる人もいるかもしれないが
刑事もの好きは必見です。

【 Scandal 】

2012年

グレアナのクリエイターであるションダ・ライムズ作品。
仕事では優秀だけれど
私生活はなかなか上手くいかないという女性を
女性ウケに書かせたら、現在彼女に右に出る人はいないのだろう。
主演ケリー・ワシントンも好演し
各種主演女優賞ノミネイトの常連となった。
雰囲気は変わるものの
グレイズアナトミーと遠くない。
グレアナファンにはオススメ。
スリラーを期待して見るのはオススメしない。

【 Smash 】

2012年

ブロードウェイを舞台にしたミュージカルドラマ。
Gleeと比べられることが多いが
製作・出演者の豪華さから、
同年放送開始のHouse of Cardsの
NBCの対抗馬と考えた方が個人的にはすっきりする。
ともあれ、何につけ比べられることが多い作品。
舞台がブロードウェイであり、ミュージカルの製作過程を追うため
Gleeよりミュージカルっぽさはある。
一方で、「なんじゃこりゃ。笑」という楽しさはなく重め。
ストーリーは女優同士の争いというメロドラマファン必見の内容だが
名優方がチープさをしっかり押さえている。
House of Cardsに比べると
詰め込みすぎて、連続ドラマの良さを感じない。
シリーズが長続きする(させる)気配がなく、
製作側の息切れが聞こえる。
大手ネットワークとは言え、この製作・出演者を引きとめるには
よほどの人気と資金を必要とするはず。
スピルバーグ製作総指揮、
売れっ子ミュージカル作家に売れっ子脚本家、
オスカー女優、好感度抜群俳優に実力派、
さらに好感度が高いアメリカンアイドルの準優勝者。
しかもこれだけお金をかけておいて
オープニングが驚くほど安っぽいことに驚く。
メロドラマにはオープニングが非常に重要なのに。
個人的には結構気に入っており、
シーズン1だけでも見る価値はあると思うが
ミュージカルファンにしか積極的にはオススメしない。

【 The Finder 】

2012年

人気ドラマBonesのスピンオフであり
老若男女に好まれる軽快な私立探偵ドラマ。
今は『打ち切りが早すぎた作品』と言われる1つ。
視聴率が思ったほど振るわなかった私立探偵ドラマであり
1シーズンで打ち切り後にファンが増えるという点からも
Terriersと共通点が多い。
さらにサイク(Psych)との共通点も多い印象。
大人気長寿番組となったBonesのスピンオフであるため
中身もそうだが数字も必要だったのだろう。
さらに翌年2013年放送開始作品を見ると
他局のハイスペックドラマに対抗できる気がしない。
内容が悪いわけではないが
次回に引っ張る力が弱めで
マラソン鑑賞に向かない。
いっその事オカルトに接触するか
舞台をカナダ国境当たりか北東部の大都市にしたら良かったかも。
マイケル・クラーク・ダンカンの数少ない出演ドラマの1つにして
最後の出演となってしまった。

【 The Newsroom 】

2012年

報道番組を舞台にしたドラマ。
ザ・ホワイトハウスの制作者である
アーロン・ソーキン制作ということで注目を集めた。
第一話目の出だしのスピーチは非常に有名。
その他にもセリフに魔力があるため
集中して見入ってしまう。
ザ・ホワイトハウスと同じくその場にいるかのような臨場感があり
否応なく登場人物に感情移入して 他人とは思えなくなること必至。

【 Veep 】

2012年

世の中を完全にバカにした爽快政治劇コメディ。
配役良し、脚本良し、設定良し。
制作はイギリス人アーマンド・イアヌッチ。
英国で非常に人気があったThe Day Todayからスタートし
アラン・パートリッジ関連の作品で活躍した作家。
主人公は女性版パートリッジとも感じる。
ジュリア・ルイス=ドレイファスは役にぴったり。
米国に合わせて少し大味にしているものの
英国コメディ好きにもオススメ。

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