【 Cracker 心理探偵フィッツ】
1993年 探偵という副題がついているが、職業は教授。 主人公は観察眼が鋭い悠流名りん知り学者であり 警察の犯人逮捕に何度となく寄与するが 私生活では、これでもか!というほどのダメ人間。 巨体で口も目つきも悪く、そのくせ弁が立ち、 酒とギャンブルが大好きで、子供にもお金を借りる最低の父親。 この徹底したダメ度の描き方は英国ならではだし こんなダメ親父を本物のように演じるRobbie Coltaneの 素晴らしい演技に感心せずにはいられない。 90年代前半当時にしてはやや刺激的な描写が多い。 ほとんどが1話か2話で完結するが 締め方がバラエティに富んでいるため 一辺倒の解決モノという印象はない。 毒舌を交えて解決する痛快さと 世の中の混沌とのコントラストが興味深い。 刑事モノ好きにはもちろんオススメだが 法律モノ好きにもオススメの1作。
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