【 ER 救急救命室 】
1994年 捜査モノに求められたリアリティを医療に見出した群像劇。 日本でもNHKで放送。 実際の出演者の声に驚くほど近いトーンで吹替えされている。 長期シリーズとなったのは視聴者が多かったことを示す基準の1つだが 評価事態は徐々に下げていった。 シリーズ中期のメロドラマ化がその主な原因と考えられている。 終盤はメロドラマから抜け出そうという努力が見られるが あまりに試行錯誤しすぎてバランスを崩している。 ドラマとしてはノア・ワイリー降板時に終了するのが美しかったかもしれないが あくまで主人公は職場であり、それを貫いたのかも、と好意的に解釈している。 また、徐々に人気も評価も下火になったことで 初期のシリーズが神格化と言えるほどの評価を受けているのかもしれない。 個人的には日本での放送当時、陶酔するほどハマっていた。 お気に入りはやはりシーズン1。 10話目は特に好きで、いつ見ても心に染み入る。 生死を彷徨う大勢の大人たちの中で、赤ちゃんをあやすヘレナの歌声に 自分の仕事を全うする大事さと責任感を知った、10代の思い出だ。
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